カナダ・マクマスター大学の研究センターAdvanced Research on Mental Health and Society、図書館における感情的レジリエンスに関する研究報告書を公開

2026年2月19日、カナダ・マクマスター大学(McMaster University)のメンタルヘルス等に関する研究センターAdvanced Research on Mental Health and Society(ARMS)が、図書館における感情的レジリエンスに関する研究報告書“Emotional Resilience in Libraries: Tools for the Modern Workplace”を公開しました。

報告書は、同センターの「感情」に関するの研究の一環として実施された調査に基づくものです。感情労働が現代の公共図書館業務に与える影響等に関して、カナダ全土の17の公共図書館の職員を対象にアンケート調査が実施され、951件の有効回答が得られたとあります。

調査の結果、回答者の多くは、自らが利用者に対してポジティブな感情を表現することを求められていると感じている一方で、職場でネガティブな感情を抑えることも期待されていると認識していることなどが判明したとあります。また、利用者とのやり取りにおいて、複数の感情のコントロール方法を組み合わせて対応していること、自分が表現すべき感情を実際に感じようとする「ディープ・アクティング」も広く確認され、多くの職員が自身の内面の感情と職業上の期待を一致させるよう努めていることが示されたとしています。

報告書では、図書館職員の感情的レジリエンスを強化することに焦点を当てた今後の課題や提言等も提示されています。

New Report: Emotional Resilience in Libraries: Tools for the Modern Workplace (Emotions Matter Study – Report 2)(Advanced Research on Mental Health and Society, 2026/2/19)
https://arms.mcmaster.ca/new-report-emotional-resilience-in-libraries-tools-for-the-modern-workplace-emotions-matter-study-report-2/

参考:
図書館員のセルフケアを超えて:組織としての図書館にできること(記事紹介) [2023年02月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/172203

E2340 – 感情労働者たる図書館職員を保護するための指針(韓国)
カレントアウェアネス-E No.405 2020.12.24
https://current.ndl.go.jp/e2340