研究者は論文に掲載する連絡先としてGmail等のメールアドレスと所属機関のメールアドレスのどちらを使っているか?(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定のBrief Communication、”Do researchers provide public or institutional E-mail accounts as correspondence E-mails in scientific articles?”が、2014年11月6日付けで同誌のWebサイトで公開されています(本文は有料)。著者はUniversity of Information Technology and Management in Rzeszow(ポーランド)のMarcin Kozak氏らです。

同論文では論文の責任連絡先として研究者はGmailやYahoo!等の一般的なメールアドレスを使うべきか、それとも所属機関のメールアドレスを使うべきかという問題に焦点をあてるべく、Web of Scienceから2000年、2005年、2010年に出版された論文で最も引用されていたもの1,000本、一度も引用されていなかったもの1,000本を抽出し、その責任著者のメールアドレスを分析した結果を報告しています。全体では4分の3の著者が機関のメールアドレスを使用しているものの、Gmail等を使用する著者も増加傾向にあり、どちらを使用しているかと被引用数の間には関係はなかったとしています。

なお、この論文の筆頭著者のKozak氏は所属機関のアドレスとGmailアドレスを併記しています。

Kozak, M., Iefremova, O., Szkoła, J. and Sas, D. (2014), Do researchers provide public or institutional E-mail accounts as correspondence E-mails in scientific articles?. Journal of the Association for Information Science and Technology. doi: 10.1002/asi.23401
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/asi.23401/abstract

論文のコレスポンディングオーサーがGmailアドレスを使うのはOK? 所属機関アドレスを使う著者は2010年時点で全体の75%まで減少(ワイリー・サイエンスカフェ、2014/11/7付け)
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=29956