Springer Nature社、日本のOASE(Open Access for Scholarly Empowerment)と2026年から3年間の転換契約に合意したと発表

2025年12月4日、Springer Nature社は、日本のOASE(Open Access for Scholarly Empowerment)と2026年から3年間の転換契約に合意したことを発表しました。

OASEは、「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」の実現を目標に、日本政府からの体制構築の支援を受け、2024年にグローバルな学術出版社等との大学を主体とする集団交渉のために発足したチームです。

今回の合意により、参加機関に所属する研究者は、2026年には2,000誌以上の同社のハイブリッドジャーナルにおいて、3,000報を超えるOA論文を出版できる見込みとしています。現在、83の機関が2026年からの参加を表明しているとあります。

【プレスリリース】OASEとシュプリンガーネイチャーが新たな転換契約に合意し、日本におけるオープンアクセス(OA)をさらに推進(Springer Nature, 2025/12/4)
https://www.springernature.com/jp/news/20251204-pr-japan-oase-ta-2026-jp/27832620

Springer Nature社との2026-2028年向け転換契約提案に合意しました(OASE, 2025/8/28)
https://oase.jp/archives/news/20250828_jp

Open access agreement for OASE(Springer Nature)
https://www.springernature.com/jp/open-science/oa-agreements/japan/open-access-for-scholarly-empowerment

参考:
Springer Nature社、主に中小規模の研究機関を対象とした新たな転換契約モデル“J-SPRINTA”を開始 [2024年01月29日]
https://current.ndl.go.jp/car/209545

日本国内の10大学とSpringer Nature社、オープンアクセス論文出版の促進に関する合意書に署名 [2022年12月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/167343

グローバルな学術出版社等との集団交渉のために発足したチーム“Open Access for Scholarly Empowerment”(OASE)のウェブサイトが開設 [2024年10月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/228046

小陳左和子, 山崎裕子. 動向レビュー:国内の大学における電子ジャーナルの転換契約をめぐる動向. カレントアウェアネス. 2024, (360), CA2064, p. 14-16.
https://current.ndl.go.jp/ca2064