Springer Nature社、主に中小規模の研究機関を対象とした新たな転換契約モデル“J-SPRINTA”を開始

2024年1月22日、Springer Nature社が、主に中小規模の研究機関を対象とした新たな転換契約モデルJ-SPRINTA(Japan Springer Research Institute Transformative Agreement)を2024年から開始したと発表しました。

同社のウェブサイトによると、同モデルでは、著者は、所属機関が同社のジャーナルをパッケージ契約しているか否かに関わらず、所属先から対象となるハイブリッドジャーナルのオープンアクセス(OA)出版費用の援助を受けることができるとあります。秋田大学、千葉工業大学、一橋大学等の13の大学が参加しています。

あわせて、従来の転換契約についても、研究大学コンソーシアム(RUC)のメンバーが追加で参加したことで参加機関が10大学から21大学に増加し、2種類の契約を合わせると国内の転換契約の参加機関数は34となったと述べられています。

【プレスリリース】シュプリンガーネイチャー、日本の大学との転換契約を拡大し、オープンアクセスへのさらなる移行を推進(Springer Nature, 2024/1/22)
https://www.springernature.com/jp/20240122-pr-japan-ta-expansion-jp/26641656

Springer Nature expands Transformative Agreements with Japanese universities driving further transition to Open Access(Springer Nature Group, 2024/1/22)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/japan-ta-expansion/26648620

日本における転換契約(Springer Nature)
https://www.springernature.com/jp/open-research/oa-agreements/japan

参考:
日本国内の10大学とSpringer Nature社、オープンアクセス論文出版の促進に関する合意書に署名 [2022年12月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/167343

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)とElsevier社、2024年からの3年間の転換契約提案に合意 [2023年10月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/194006