グローバルな学術出版社等との集団交渉のために発足したチーム“Open Access for Scholarly Empowerment”(OASE)のウェブサイトが開設されています。
2024年2月16日に内閣府の統合イノベーション戦略推進会議で決定された「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」では、誰もが自由に学術論文及び根拠データを利活用できるよう、グローバルな学術出版社等に対する大学を主体とする集団交渉の体制構築を支援することとしています。
OASEは、同基本方針の実現を目標に、政府からの支援を受けて2024年に発足しました。学術雑誌の問題に詳しい有識者数名により構成され、東北大学附属図書館に事務局が置かれています。
2024年2月から各出版社と協議を行っており、協議の進捗は基本的には内閣府及び文部科学省を含む関係機関のみで共有するが、ウェブサイト上でも知らせる場合があるとあります。
OASE Open Access for Scholarly Empowerment
https://oase.jp/
参考:
統合イノベーション戦略推進会議(第18回)において「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」が決定 [2024年02月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/210452
船守美穂. 動向レビュー:即時オープンアクセスを巡る動向:グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に. カレントアウェアネス. 2023, (358), CA2055, p. 15-23.
https://current.ndl.go.jp/ca2055