2024年10月付けで、欧州各国のアカデミーから成る組織All European Academies（ALLEA）が、二次出版権に関する声明を発表しました。
10月21日から開催されるオープンアクセスウィーク2024に合わせて公開されたものです。
声明では、公的資金を受けた論文等について、著者がその出版後に機関のウェブサイトやリポジトリ等においてオープンアクセス（OA）とすることができる権利である二次出版権（Secondary Publishing Rights）が欧州の国々に広まりつつある状況を歓迎するとした上で、欧州連合（EU）に対して、27の加盟国全てが二次出版権を一律に適用できるよう立法措置を講じることを求めるとしています。
ALLEA Calls for EU-Wide Harmonisation of Secondary Publication Rights for Scholarly Research（ALLEA, 2024/10/21）
https://allea.org/allea-calls-for-eu-wide-harmonisation-of-secondary-publication-rights-for-scholarly-research/
ALLEA STATEMENT IN SUPPORT OF SECONDARY PUBLICATION RIGHTS FOR SCHOLARLY ARTICLES
https://doi.org/10.26356/ALLEA-SPRS-STATEMENT
参考：
KnowledgeRight21（KR21）、権利保持に関するウェブページ“#RetainYourRight”とポジションペーパーを公開 [2024年10月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/228391
欧州のアカデミー組織連盟“All European Academies”、オープンアクセス出版についての声明を発表 [2022年12月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/168053
船守美穂. 動向レビュー：即時オープンアクセスを巡る動向：グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に. カレントアウェアネス. 2023, (358), CA2055, p. 15-23.
https://current.ndl.go.jp/ca2055
