米国の大学・研究図書館協会（ACRL）刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”（C&RL）の86巻3号に、機関リポジトリ（IR）と学術コミュニケーションに関するサービス（SCサービス）のウェブ連携についての論文“Making the Connection: An Examination of Institutional Repositories and Scholarly Communication Crosslinking Practices”が掲載されています。著者は、ハーバード大学図書館のEmily Kilcer氏等です。
北米の研究図書館協会（ARL）加盟館及びカーネギー高等教育機関分類で最上級のR1レベルと評価された大学の図書館から145館を選定し、IRとSCサービスのウェブ連携の状況について調査しています。分析の結果、SCサービスのページがIRにリンクする方が、IRがSCサービスのページへリンクを貼るよりも多い傾向にあることが示されたとしています。また、IRとSCサービスは、大学図書館が機関の学術記録を公開・保存する取組における重要なツールであるとし、これらの間に相互リンクを貼ることの有用性を指摘しています。
Kilcer, Emily; Puzier, Lauren; Germain, Carol Anne. Making the Connection: An Examination of Institutional Repositories and Scholarly Communication Crosslinking Practices. College & Research Libraries. 2025, 86(3).
https://doi.org/10.5860/crl.86.3.449
