2025年4月18日、ユネスコは、「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」を含む74点を「世界の記憶」に新たに登録したと発表しました。
文部科学省の発表によると、「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」は、17世紀初頭に徳川家康が収集し増上寺(東京都港区)に寄進した三部の木版印刷の大蔵経で、増上寺が登録を申請していたものです。
ユネスコの「世界の記憶」は、人類の記録遺産の保存や普遍的なアクセスを促進することを目的として1992年に開始された事業で、登録点数は、今回の追加により、570点となったとあります。
Documentary heritage: 74 new entries on UNESCO’s Memory of the World Register(UNESCO, 2025/4/17)
https://www.unesco.org/en/articles/documentary-heritage-74-new-entries-unescos-memory-world-register
「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」のユネスコ「世界の記憶」登録決定について(文部科学省, 2025/4/18)
https://www.mext.go.jp/unesco/006/1373633_00034.htm
お知らせ(増上寺)
https://www.zojoji.or.jp/news/
※2025年4月18日付けで「増上寺三大蔵 ユネスコ「世界の記憶」国際登録決定」とあります。
参考:
増上寺、「三大蔵」のデジタルアーカイブを公開:中国宋代・元代及び朝鮮高麗時代に制作された木版大蔵経のデジタル画像が閲覧可能 [2023年11月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/197039
「円珍関係文書」がユネスコの「世界の記憶」に登録 [2023年05月26日]
https://current.ndl.go.jp/car/182246
ユネスコの「世界の記憶」に「上野三碑」「朝鮮通信使に関する記録」等78件が新たに登録 [2017年10月31日]
https://current.ndl.go.jp/car/34922
「舞鶴への生還」と「東寺百合文書」がユネスコの記憶遺産として登録 [2015年10月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/29621
「御堂関白記」と「慶長遣欧使節関係資料」がユネスコ記憶遺産に登録決定 [2013年06月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/23775
CA918 – 「世界の記憶」:ユネスコの新規プログラム / 安江明夫
カレントアウェアネス No.173 1994.01.20
https://current.ndl.go.jp/ca918