ノルウェーの公共図書館によるTikTokの利用状況(文献紹介)

2025年2月20日付けで、Information, Communication & Society誌にノルウェーの公共図書館によるTikTokの利用に関する論文“Public libraries on TikTok – emerging platform vernaculars of communication and distribution”が掲載されています。著者は、オスロ・メトロポリタン大学のCamilla Holm Soelseth氏等です。

図書館とTikTokに関する文献は少なく、図書館によるTikTokの実際の利用状況を体系的に調査する研究もほとんど行われていないとし、同論文では、ノルウェーの公共図書館による3,248件のTikTokへの投稿のデータセットを分析することにより、公共図書館がTikTokをどのように利用しているかが調査されました。

調査結果として、ノルウェーの公共図書館は、本の紹介や図書館サービスに重点を置いた“BookTok”や“LibraryTok”の構築・維持に貢献しており、結果として読書活動の促進等につなげているとされることなどが挙げられています。

Soelseth, C.H. et al. Public libraries on TikTok – emerging platform vernaculars of communication and distribution. Information, Communication & Society, 2025. https://doi.org/10.1080/1369118X.2025.2461644

参考:
フィリピン国立図書館(NLP)、“Library TikTok Contest”を開催:動画の応募を受付中[2022年09月29日]
https://current.ndl.go.jp/car/46907

TikTokで本の紹介を行う“BookTok”がカナダの図書館での貸出等に及ぼす影響(記事紹介)
[2022年10月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/46992

E2685 – Z世代・ミレニアル世代の図書館利用と読書事情(米国)
カレントアウェアネス-E No.477 2024.04.11
https://current.ndl.go.jp/e2685