国立国会図書館(NDL)が、2013年2月12日付けで作成した「国立国会図書館の書誌データ作成・提供の新展開(2013)」を公表しました。「国立国会図書館の書誌データの作成・提供の方針(2008)」及び「国立国会図書館の書誌サービスの新展開(2009)―今後4年間の枠組み」に続き、今後おおむね5年間の書誌データ作成・提供についてのNDLの方向性を示すもので、以下の8点が挙げられています。
(1)国立国会図書館が収集した図書及びその他の図書館資料(以下「資料」という。)並びに電子的に流通する情報(以下「電子情報」という。)のいずれにも利用者が迅速、的確かつ容易にアクセスできるよう、また広く書誌データの利用を促進するよう、書誌データの作成及び提供を行う。
(2)資料と電子情報の書誌データを一元的に扱える書誌フレームワークを構築する。
(3)資料と電子情報のそれぞれの特性に適した書誌データ作成基準を定める。
(4)信頼性及び効率性の高い検索に資するよう、典拠データ作成対象の拡大並びに主題情報及び各種コード類付与の拡充を行う。
(5)国立国会図書館法第7条に規定する「日本国内で刊行された出版物」に相当する電子情報の書誌データを、新たに全国書誌として提供する。
(6)利用者が書誌データを多様な方法で容易に入手し活用できるよう、開放性を高める。
(7)出版・流通業界、関係機関等と連携の上、様々な資源、知識、技術を活用する。
(8)利用者の要請、出版物の多様化、情報通信技術の発展等に対応するため、必要に応じて見直しを行う。また、各項の具体的な実施に向けて、有効性と費用対効果を考慮し、必要な計画を別途作成する。
国立国会図書館の書誌データ作成・提供の新展開(2013)(PDF:4ページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/shintenkai2013.pdf
書誌データの基本方針と書誌調整(NDL)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/kihon.html
書誌データの作成および提供(NDL)(更新情報欄に2013/2/22付けで「「国立国会図書館の書誌データ作成・提供の新展開(2013)」を掲載しました。」とあります。)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data_make.html
参考:
E1386 – ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME”
http://current.ndl.go.jp/e1386
E1368 – NDL,新方針をテーマに書誌調整連絡会議を開催<報告>
http://current.ndl.go.jp/e1368
NDLの「書誌データの作成・提供の方針(2008)」
http://current.ndl.go.jp/node/7844