米・SPARCとAuthors Alliance、学術出版物のオープンアクセス化に関する法的課題に取り組む共同プロジェクトを開始

2024年8月27日、米・SPARCが、著作者の利益促進のために活動する米国の非営利団体Authors Allianceと、学術出版物のオープンアクセス(OA)化に関する法的課題に取り組む共同プロジェクトを開始すると発表しました。

発表によると、同プロジェクトは、2022年に米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が公開した、連邦政府から助成を受けた研究成果の即時OA化を求める政策指針を受けて発足したものです。同指針では、研究資金の配分を行っている連邦政府の各機関に対して、2025年内のパブリックアクセス方針の改訂などの対応を求めています。プロジェクトでは、これらの機関が同指針に対応するのを支援するため、OA化に当たっての法的課題に取り組むとあります。

今後の具体的な活動としては、共同でのホワイトペーパーの作成・公開、著作者の権利保持支援のためにSPARCが公開しているツール“SPARC Author Addendum”の更新などが挙げられています。

Authors Alliance and SPARC Supporting Legal Pathways to Open Access for Scholarly Works(SPARC, 2024/8/27)
https://sparcopen.org/news/2024/authors-alliance-and-sparc-supporting-legal-pathways-to-open-access-for-scholarly-works/

参考:
E2564 – 米国・OSTPによる研究成果公開に関する政策方針について
カレントアウェアネス-E No.449 2022.12.22
https://current.ndl.go.jp/e2564