2024年7月5日、国際公文書館会議(ICA)が、緊急時における紙の記録遺産のデジタル化に関する手引書“Practical Guide to Emergency Digitization of Paper-Based Archival Heritage”をウェブサイト上で公開しました。
発表によると、この手引書は、ICAが紛争地域における遺産保護のための国際連合である“International Alliance for the Protection of Heritage in Conflict Areas”(ALIPH)の援助の下、2023年5月から2024年4月にかけて実施したウクライナのアーカイブズ支援プロジェクトの成果であるとあります。紛争が継続する中、同国のアーカイブズ機関におけるコレクションの保存を支援するため、ウクライナ国立公文書館などと協力して作成したもので、英語版とウクライナ語版が公開されています。
ICA AND ALIPH COMPLETE DIGITIZATION MANUAL TO SUPPORT UKRAINIAN ARCHIVES(ICA, 2024/7/5)
https://www.ica.org/ica-and-aliph-complete-digitization-manual-to-support-ukrainian-archives/
Practical Guide to Emergency Digitization of Paper-Based Archival Heritage(ICA)
https://www.ica.org/resource/practical-guide-to-emergency-digitization-of-paper-based-archival-heritage/
参考:
ユネスコ、ウクライナで343の文化財が損壊と発表:14の図書館、31の博物館を含む [2024年02月26日]
https://current.ndl.go.jp/car/210536
ユネスコと文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)、ウクライナ・キーウのMaidan Museumと協同で文化財救出・保全に関するハンドブック“Endangered Heritage”をウクライナ語に翻訳 [2022年04月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/46053
国際公文書館会議(ICA)と米国アーキビスト協会(SAA)、ウクライナのアーキビストらとの連帯を表明 [2022年02月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/45695