文部科学省、2023年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表

2024年3月19日、文部科学省が、2023(令和5)年度「学術情報基盤実態調査」の結果を公表しました。

同調査は国公私立大学の大学図書館やコンピュータ・ネットワーク環境の現況を把握し、改善・充実のための基礎資料とするために、2005年度から毎年実施されているものです。2023年度調査の対象の大学は、国立86、公立100、私立626の計812大学で回答率は100%でした。

発表の中では、主な結果として以下等を挙げています。

○大学図書館編
・ 2022年度の図書館資料費は718億円であり前年度より13億円増加した。そのうち、紙媒体の資料の経費は221億円で前年度から10億円減少し、電子媒体の資料の経費は378億円で前年度より21億円増加、データベースの経費も99億円で前年度から4億円増加した。
・ オープンアクセス(OA)ポリシーを策定している大学は171大学(21.1%)であった。

○コンピュータ及びネットワーク編
・ 学内ネットワーク(学内LAN)の通信速度について、10Gbps以上の回線を整備している大学は365大学(44.9%)であった。また、対外接続の通信速度について、10Gbps以上の回線を整備している大学は334大学(41.1%)であった。
・ 研究データポリシーを策定している大学は211大学(26.0%)であった。

令和5年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について―大学における大学図書館及びコンピュータ・ネットワーク環境の現状について―(文部科学省, 2024/3/19)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2023/1418398_00001.html

令和5年度「学術情報基盤実態調査」について(概要) [PDF:879KB]
https://www.mext.go.jp/content/20240319-mxt_jyohoka01-000034562.pdf

学術情報基盤実態調査(e-Stat)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001015878

参考:
文部科学省、2022年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表 [2023年03月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/175088