文部科学省、2019年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表

2020年7月31日、文部科学省は、「令和元年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2019年度調査の対象の大学は、国立86、公立93、私立613の計792大学で回答率は100%でした。

調査結果のポイントとして、以下の点等が示されています。

〇大学図書館編
・図書館資料費は708億円で、2017年度に続き減少傾向となり、前年度より5億円(0.7%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は315億円で、前年度より17億円(5.9%)増加。
・機関リポジトリを持つ大学は、603大学(76.1%)となり、前年度より18大学(3.1%)増加。
・543大学(68.6%)がアクティブ・ラーニング・スペースを設置。

〇コンピュータ及びネットワーク編
・学内ネットワーク(学内LAN)を有する792大学のうち、通信速度10Gbps以上の回線を整備している大学は254大学(32.0%)で、前年度より35大学増加。また、対外接続を行っている792大学のうち、通信速度10Gbps以上の回線を整備している大学は155大学(19.6%)で、前年度より21大学増加。
・情報システムのクラウド化を、707大学(89.3%)が推進。

令和元年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について-大学における大学図書館及びコンピュータ・ネットワーク環境の現状について-(文部科学省, 2020/7/31)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1418398_00001.htm

令和元年度「学術情報基盤実態調査」について(概要)[PDF:990KB]
https://www.mext.go.jp/content/20200721-mxt_jyohoka01-000005810.pdf

学術情報基盤実態調査(旧大学図書館実態調査)-令和元年度結果の概要(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/jouhoukiban/kekka/k_detail/1418394_00001.htm

学術情報基盤実態調査(政府統計の総合窓口(e-Stat))
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400601&tstat=000001015878

参考:
文部科学省、2018年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表
Posted 2019年7月1日
https://current.ndl.go.jp/node/38489