文部科学省、2017年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表

2018年3月23日、文部科学省は「平成29年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2017年度調査の対象の大学は、国立86、公立89、私立608の計783大学で回答率は100%でした。

調査結果のポイントとして、以下が示されています。

大学図書館編
・図書館資料費は719億円で、2013年度以降の増加傾向から減少に転じ、2016年度より27億円(3.6%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は302億円で、2016年度より8億円(2.6%)増加。
・機関リポジトリを持つ大学は、586大学(68.5%)となり、2016年度より50大学(10.3%)増加。
・512大学(65.4%)がアクティブ・ラーニング・スペースを設置。

コンピュータ及びネットワーク編
・セキュリティポリシーは、国立大学では全大学で策定されているが、公立大学では11大学(12.4%)、私立大学では185大学(30.4%)が未策定。
・740大学(94.5%)が、情報リテラシー教育を実施。
・情報システムのクラウド化を、658大学(84.0%)が推進。

平成29年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について-大学における大学図書館及びコンピュータ・ネットワーク環境の現状について-(文部科学省,2018/3/23)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/1402588.htm

平成29年度「学術情報基盤実態調査」について(概要)(PDF: 19ページ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2018/03/23/1402588_1.pdf

学術情報基盤実態調査(旧大学図書館実態調査)-平成29年度結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/jouhoukiban/kekka/k_detail/1402574.htm

学術情報基盤実態調査(政府統計の総合窓口(e-Stat))
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400601&tstat=000001015878

参考:
文部科学省、2016年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を発表
Posted 2017年3月24日
http://current.ndl.go.jp/node/33715