ジンバブエの先住民族の知識の保存と普及における図書館員の役割(文献紹介)

2023年12月21日付けで、図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”にジンバブエの先住民族の知識の保存と普及における図書館員の役割について調査した論文“Librarians’ role in the preservation and dissemination of indigenous knowledge”が掲載されました。

ジンバブエの図書館員20人を対象にインタビューなどの質的調査を実施した結果、図書館は土着の知識を詩、民話、演劇、工芸品などの形で保存していること、時にはライブセッションや特別コレクションを記録し、そうした知識を次の世代に伝えるための取組なども行っていることが明らかになりました。また、図書館が抱える課題として、知識を文書化する際の倫理的問題などが挙げられています。

Chigwada, Josiline; Ngulube, Patrick. Librarians’ role in the preservation and dissemination of indigenous knowledge. 2023, IFLA Journal.
https://doi.org/10.1177/03400352231217270

参考:
米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、ネイティブ・アメリカン等のための図書館サービス支援プログラムに約570万ドルを助成 [2023年08月29日]
https://current.ndl.go.jp/car/190943

米・カリフォルニア大学バークレー校ロースクール図書館における先住民族に関する資料の再分類(記事紹介) [2023年02月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/173151