21世紀における米国の図書館外交の実践を理解する(文献紹介)

2023年11月30日付けで、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する査読誌“IFLA Journal”に、21世紀における米国の図書館外交の実践に関する論文“Understanding US library diplomacy practices in the 21st century”が掲載されています。著者はノルウェー北極大学のRandolf Mariano氏です。

図書館外交は新しい概念ではないものの、図書館情報学の分野におけるソフトパワーと文化外交の役割を研究する学者の間で関心が高まっているとあります。同論文では、米国における図書館外交実践の主な特徴を特定し、米国の政府及び非政府機関の図書館専門家がどのように図書館外交に関与しているかを調査すること等を目的としているとあります。21世紀初頭について、図書館外交の実践に携わった17人の米国の図書館専門家に対して実施されたインタビュー調査から得られた見解と展望が分析されています。

Mariano, R. Understanding US library diplomacy practices in the 21st century. IFLA Journal. 2023.
https://doi.org/10.1177/03400352231210543