メロン財団、米・サンディエゴ公共図書館のデジタルメモリーラボの拡張のため35万ドルを助成

2023年12月1日、米・サンディエゴ公共図書館を支援する財団Library Foundation SDが、同館のデジタルメモリーラボ(Digital Memory Labs)の拡張のため、アンドリュー・W・メロン財団から35万ドルの助成金を受けたことを発表しました。

デジタルメモリーラボでは、利用者はVHS、ベータマックス、8ミリフィルム等のオーディオテープのほか、スライド、ネガ、フロッピーディスクに保存されている情報を、アクセス可能なデジタルフォーマットに変換する方法を学ぶことができます。現在デジタルメモリーラボは2か所あり、その一つである中央図書館のデジタルラボでは、5年前の開設以来の利用数が1,600回以上となり、3,700時間分のメディアが利用可能なデジタル形式に変換されたとあります。

今回の助成により、三つの新たなデジタルメモリーラボの創設や、全ての分館を移動する五つの新しいポップアップ・モバイルラボの導入等が予定されています。

Mellon Foundation Gift Supports Expansion of San Diego Public Library Digital Memory Labs(Library Foundation SD, 2023/12/1)
https://libraryfoundationsd.org/news/press-release/mellon

Central IDEA Lab(City of San Diego)
https://www.sandiego.gov/public-library/central-library/idea-lab

参考:
米・ワシントン大学図書館(セントルイス)、ボーンデジタルの詩の保存等のためメロン財団から助成金を獲得 [2023年09月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/193055

米・Ithaka S+R、北米の学術図書館におけるストリーミングメディアへの対応に関する調査結果を公開 [2022年06月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/46331

米国・ワシントンD.C.公共図書館、家族写真・ビデオ等をデジタル化して保存するための設備を提供する“Memory Lab”を開設 [2016年02月29日]
https://current.ndl.go.jp/car/30854

E2617 – フロッピーディスクの長期保存対策に関する調査報告書
カレントアウェアネス-E No.461 2023.07.27
https://current.ndl.go.jp/e2617