延滞料の廃止から2年:ニュージーランド・オークランド図書館の現状(記事紹介)

2023年9月5日付けで、ニュージーランドの国営ラジオRNZのウェブサイトに、同国のオークランド図書館の延滞料廃止後の状況に関する記事が掲載されました。

記事によると、オークランド図書館では2年前に延滞料を廃止して以降、それまでに延滞されていた100万点を超える資料が返却されたとされています。また、同館では、延滞料廃止前の5年間では毎年平均360万点の資料が延滞されていたのに対し、2022年8月から2023年7月の1年間の延滞資料は60万点程度に減少したことなどが紹介されています。

記事では、延滞料廃止後の利用者の行動のほか、サービス提供にあたっての図書館員の心境の変化などについて述べられています。

Two years after removing late fees, librarians happy with change(RNZ, 2023/9/5)
https://www.rnz.co.nz/national/programmes/checkpoint/audio/2018905642/two-years-after-removing-late-fees-librarians-happy-with-change

関連:
Fees and charges(Auckland Libraries)
https://www.aucklandlibraries.govt.nz/Pages/fees-and-charges.aspx

参考:
2万4,605日ぶりに本が返却される(ニュージーランド) [2016年05月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/31488

図書館における返却遅れを減らす試み:Microsoft Teamsを活用したナッジによる延滞図書の督促(文献紹介) [2023年04月04日]
https://current.ndl.go.jp/car/179813

E2516 – 米国における延滞料廃止の動向:ニューヨークの事例を中心に
カレントアウェアネス-E No.439 2022.07.21
https://current.ndl.go.jp/e2516

E2535 – 英国の公共図書館における延滞料廃止に関する議論
カレントアウェアネス-E [No.443 2022.09.15]
https://current.ndl.go.jp/e2535