2023年6月22日、米国労働統計局（The Bureau of Labor Statistics: BLS）が、米国の時間利用調査“American Time Use Survey”（ATUS）の2022年版の概要とデータを公表しました。
ATUSは、人々が仕事、娯楽、育児、家事等の様々な活動に費やす時間の尺度を提供する調査で、2003年から毎年実施されています。2022年は約8,100人がインタビュー対象となったとあります。各調査項目について、性別、年齢、人種等の属性ごとに結果が示されています。
1日の平均読書時間は、男性では約13分、女性では約19分でした。年齢別で1日の平均読書時間が一番長かったのは75歳以上の約40分、一番短かったのは25歳から34歳の9分でした。また15歳から19歳については約13分でした。人種別では、アジア系の平均読書時間が最も長く（1日あたり約20分）、次いで白人（約17分）、黒人・アフリカ系アメリカ人（約7分）、ヒスパニック・ラテン系アメリカ人（約6分）となっています。
American Time Use Survey Summary（BLS, 2023/6/22）
https://www.bls.gov/news.release/atus.nr0.htm
Table 11A. Time spent in leisure and sports activities for the civilian population by selected characteristics, averages per day, 2022 annual averages（BLS）
https://www.bls.gov/news.release/atus.t11A.htm
※2022年調査の、読書に関するデータが記載されている表です。
American Time Use Survey（BLS）
https://www.bls.gov/tus/
参考：
カナダの出版団体BookNet Canada、カナダの余暇と読書に関する2022年度版の調査報告書を公開 [2023年06月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/183071
フランス国立書籍センター（CNL）、フランス人の読書習慣に関する調査結果を発表 [2023年04月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/180877
E2323 – 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2323
E2147 – 米国における子どもと家庭の読書の実態に関する全国調査
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2147
