米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、図書館における人材定着のためのツールキットを公開

2023年6月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、図書館における人材定着のためのツールキット“Library Worker Retention Toolkit”を公開したと発表しました。

職員の離職に様々な理由があるのと同様に、職員を定着させるための戦略も数多くあるとし、特に多様性・公平性・包摂性に取り組む機関にとっては、効果的な人材定着戦略が重要であるとしています。

公開されたツールキットは、学術図書館のための効果的な人材定着戦略を提供しているほか、職員の残留につなげるための面接であるステイインタビュー(stay interview)、人材定着のための会話のアイデア等の戦略やツールが含まれています。

ツールキットは随時更新され、アイデアや提案のフィードバックも可能とあります。

ACRL Library Worker Retention Toolkit(ACRL, 2023/6/14)
https://acrl.ala.org/acrlinsider/acrl-library-worker-retention-toolkit/

ACRL Library Worker Retention Toolkit(ACRL)
https://acrl.libguides.com/Retention

参考:
米・ITHAKA S+R、大学図書館の指導者層の意識調査2022年版を公開 [2023年04月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/180019

Ithaka S+R、大学図書館における人材マネジメントに関するイシューブリーフを発表 [2015年09月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/29341

E2559 – 米国公共図書館の職員と多様性に関する調査
カレントアウェアネス-E No.448 2022.12.08
https://current.ndl.go.jp/e2559

CA1583 – 図書館員の大量退職に潜む構造的変化〜米国における図書館員不足の状況 / 早瀬均
カレントアウェアネス No.287 2006.03.20
https://current.ndl.go.jp/ca1583