英・オックスフォード大学、論文の権利保持のための“Rights Retention Pilot”を開始

2023年1月31日、英・オックスフォード大学が“Rights Retention Pilot”の開始を発表しました

同大学の“Rights Retention”の説明ページによると、2023年1月から2024年1月までの期間で実施されます。同パイロットに関して研究者が取るべき行動として、パイロットへの参加登録、投稿論文への権利保持に関する声明の記載、著者最終稿(accepted manuscript)の大学リポジトリへの登録、登録の際のシステムへの権利保持項目のチェック等が記載されています。また、出版者から声明の削除等を求められた際には、同大学ボードリアン図書館に連絡するよう案内されています。

University of Oxford Rights Retention Pilot is now Live!(open access oxford, 2023/1/31)
https://openaccess.ox.ac.uk/2023/01/31/oxford-rrp/

Rights retention(open access oxford)
https://openaccess.ox.ac.uk/home-2/rights-retention/

参考:
cOAlition S、2024年を以て転換契約や転換雑誌への資金援助を終了すると発表 [2023年01月31日]
https://current.ndl.go.jp/car/171786

E2551 – 学術出版物へのアクセス及びその再利用に関する報告書(EU)
カレントアウェアネス-E No.446 2022.10.27
https://current.ndl.go.jp/e2551

E2346 – 著作権とライセンスからみるオープンアクセスの現況
カレントアウェアネス-E No.406 2021.01.14
https://current.ndl.go.jp/e2346

CA1990 – 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990