フランスの大学間共同利用言語・文化図書館(BULAC)、予算上の制約により一部のデータベースの契約と雑誌購読を停止:エネルギーコストや資料価格の上昇

2023年1月9日、フランスの大学間共同利用言語・文化図書館(BULAC)が、データベース8件の契約と雑誌90タイトルの購読を停止すると発表しました。

背景として、エネルギー費用の急激な上昇や資料価格の継続的な上昇による予算上の強い制約を挙げています。停止対象の選定基準として、蔵書方針との関連性、各言語圏のコアコレクションの維持と現地語資料の優先、同等の資料の他機関での利用可能性、リソースのコストと利用コスト、年間1,000ユーロを超える定期刊行物は原則購読停止すること等が挙げられています。

2023年は、33件の買い切り型電子リソースと25の契約データベースや電子リソース、850タイトルの定期刊行物を提供し、11万5,000ユーロを印刷物の購入にあてると述べています。

Désabonnement de 8 bases de données et de 90 titres de périodiques(BULAC, 2023/1/9)
https://www.bulac.fr/desabonnement-de-8-bases-de-donnees-et-de-90-titres-de-periodiques

参考:
CA1822 – 大学間共同利用言語・文化図書館(BULAC)-欧州随一の言語・文化図書館- / Clotilde Monteiro
カレントアウェアネス No.320 2014年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1822

フランス・ロレーヌ大学、同大学のIEEEおよびSpringer Nature社との学術誌購読契約キャンセルについてコミュニティでのアンケート結果を公開 2021-10-22
https://current.ndl.go.jp/car/45041