覚醒剤汚染で閉館していた米・ボルダー公共図書館本館が全面再開

2023年1月6日、米・ボルダー公共図書館が、覚醒剤メタンフェタミンによる汚染のために閉鎖されていた本館が1月9日から全面再開することを発表しました。

同館は、トイレ排気口から州の基準値をはるかに超えるレベルのメタンフェタミンが検出されたため、2022年12月20日から閉鎖されていました。

全面再開後も、清掃等のためトイレの利用は不可となっています。ボルダー市のウェブサイトによると、トイレの安全が確認され、図書館スタッフや警備員がトイレを監視し望ましくない行動を阻止できる新しい体制が導入されるまで、数週間は利用できないとしています。

同館の全面再開にあたっては、トイレ以外にも床、壁、空調設備についても大規模な清掃が行われたとあります。また、汚染の影響を受けた座席が撤去されたほか、皮膚への汚染拡大を防ぐため共用パソコン・貸出用ノートパソコン等も撤去されています。

Main Library to fully reopen Monday, Jan. 9(Boulder Public Library, 2023/1/6)
https://boulderlibrary.org/featured/main-library-to-fully-reopen-jan-9/

Boulder Public Main Library Set to Fully Reopen without Restrooms on Monday, Jan. 9(City of Boulder, 2023/1/6)
https://bouldercolorado.gov/news/boulder-public-main-library-set-fully-reopen-without-restrooms-monday-jan-9

関連:
Colorado library closes due to meth contamination(CNN, 2023/1/1)
https://edition.cnn.com/2023/01/01/us/boulder-colorado-meth-library-closure-trnd/index.html

参考:
米・サンディエゴ市中央図書館における警備員増員とナロキソンの追加導入:館内における薬物の過剰摂取や自殺未遂への対応(記事紹介) 2022-12-28
https://current.ndl.go.jp/car/169249

図書館はいかにして精神疾患を持つ人々の避難場所になったか(記事紹介) 2022-10-05
https://current.ndl.go.jp/car/46943

米・シアトル公共図書館、職員がオピオイド拮抗薬を投与することを許可 2022-10-03
https://current.ndl.go.jp/car/46926