CA1759 – 台湾国家図書館の電子出版物プラットフォームによる電子書籍の収集と提供サービス / 安藤一博

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カレントアウェアネス
No.310 2011年12月20日

 

CA1759

 

 

台湾国家図書館の電子出版物プラットフォームによる電子書籍の収集と提供サービス

 

1. はじめに

 台湾では電子書籍を販売するプラットフォームがすでに10以上存在しているものの、保有するコンテンツ数が4桁にとどまるものが多く、米国のAmazonや中国の方正のような巨大なプラットフォームはまだ存在していない。しかし、2009年に政府が電子出版市場の拡大を推進する計画(1)を策定して以降、官と民から約200の機関と企業が加盟する「電子閱讀產業推動聯盟」という電子出版産業を推進する団体が結成されるなど電子書籍をめぐる動きが急になっており、電子書籍市場の拡大政策と電子出版関連技術の標準化の検討が台湾総出で進められている。

 国家図書館は図書館法(2)が定める法定納本機関として台湾の出版物を網羅的に収集し、恒久的に保存する役割を担っている。その収集対象には電子媒体の出版物やインターネット資料も含まれている。国家図書館は、さらに台湾におけるISBN/ISSNセンターとして台湾の出版物に付与する標準番号の管理も行っている。台湾の法定納本機関及びISBN/ISSNセンターとしてこの電子書籍に係る動きに対応すべく、国家図書館は、電子出版物の網羅的収集と恒久的な保存、電子出版物へのISBN付与、そして、利用者サービスの3つの機能を持つ電子出版物プラットフォーム「數位出版品平台系統」(E-Publication Platform System:以下、EPS)(3)を構築し、2011年8月23日に正式にサービスを開始した。

 本稿では国家図書館のEPSによる電子書籍の納本の受付から、納本された電子書籍が利用者に提供されるまでの流れを紹介したい。

 

2. 電子書籍の納本とISBN付与、メタデータの作成・公開

2.1. 概要

 まずはEPSを通じた出版者による電子書籍の納本から国家図書館のメタデータの作成までの工程を述べる。ISBN付与の申請と納本が同時に行われるため、紙の書籍と異なり、納本は出版される前に行われる。おおまかなフローは以下の通りである(4)

(1)出版者はEPSにログインし、基本的なメタデータ、本文コンテンツなどをアップロードする。

(2)EPSによってISBNセンターと連携してアップロードされた電子書籍にISBNが付与される。

(3)国家図書館は完全なメタデータを作成する。

(4)電子書籍の奥付のサンプルがEPSによって自動生成される。

(5)電子書籍の適切な位置に(4)で生成した奥付を埋め込むようEPSによって出版者に通知される。

(6)国家図書館は各データベースを通じて電子書籍の出版情報を台湾内外に提供する。

 

2.2. 納本(2.1.のフローの(1))

 出版者は納本及びISBN付与の申請時にEPSを通じて国家図書館に以下のものを提供する。

(a)電子書籍の完全なファイル

(b)基本的な項目を持つメタデータ

(c)標題紙(書名が掲載されている頁)

(d)目次・序文・前言

(e)プレビュー用に使用する本文の一部

(f)内容紹介・作者紹介

(g)閲覧サービスの許諾申請

 この段階で出版者が(a)の「電子書籍の完全なファイル」をEPSにアップロードすることで「納本」となる。納本される電子書籍のファイル形式はPDF形式もしくはEPUB形式を原則とし、デジタル著作権管理(DRM)が解除されたものでなくてはならない。納本は出版者自身によるEPSへのアップロードが基本であるが、電子書籍のファイルサイズ、出版者のネット環境などの問題でEPSへのアップロードができない場合は、光メディアなどの媒体による郵送や直接の持ち込みでの納本も受け付けている。

 

2.3. 閲覧サービスの許諾範囲の申請

 「2.2. 納本」の段階で、出版者は国家図書館に対し、納本した電子書籍の閲覧・貸出サービスの許諾範囲を指定する(2.2の「(g)閲覧サービスの許諾申請」)。この方法により国家図書館が利用者に対して閲覧サービスを提供するために必要な権利処理に係るコストを省いている。

 出版者が納本する電子書籍の個々のタイトルに対して国家図書館に課すことができる制限は以下の通りである。

(1)利用期間
 閲覧サービスを提供できる期間。無期限にすることも期限を設けることも可能である。

(2)提供範囲
 閲覧サービスを認めるネットワークの範囲。閲覧を国家図書館内に制限する、またはインターネットに開放して館外での閲覧・貸出を認めることが可能である。

(3)同時閲覧人数
 同時に閲覧を認める利用者数。この数字には館外への貸出冊数も含まれている。

(4)閲覧範囲
 閲覧を認める電子書籍の本文の範囲。全文の閲覧を認める、または本文の一部分のみの閲覧に限定することが可能である。

(5)プリントアウトの範囲
 電子書籍の本文のプリントアウトを認める範囲。全てのページについて不可とする、ページ数に上限を設けた上で限定的に認める、または全ページを認めることが可能である。

 国家図書館は出版者から得られた許諾の範囲で利用者に電子書籍の閲覧サービスを提供することになる。

 

2.4. ISBNの付与(2.1.のフローの(2))

 納本された出版物がデジタル形式の単行図書及びそれに類する出版物であり、かつ限定された特定の読者を対象に作成されたものでなければ、ISBN付与の対象となる。ISBNセンターと連携してISBNが付与される。

 

2.5. メタデータの作成と公開(2.1.のフローの(3)〜(6))(5)

 納本時に出版者から基本的な項目を持つメタデータが提供される。国家図書館の職員はそれに件名や分類などを補完して電子書籍のメタデータを完成させる。

 紙の書籍の場合、国家図書館は出版される前にCIP(Cataloguing in Publication)用にメタデータを一度作成しているが、全国書誌に掲載するためのメタデータは、その書籍が正式に出版され国家図書館に納本された後に作成される。そのため、出版からメタデータの全国書誌への掲載までにタイムラグが生じることが避けられない。電子書籍の場合、ISBN付与の申請と納本の手続きが統合され、出版前に処理が行われる仕組みになっている。メタデータも出版前に作成されることになっており、出版とメタデータの公開のタイムラグは原則としてほとんど発生しない。国家図書館が作成したメタデータは以下のデータベースを通じて公開され、その出版情報が台湾の内外に発信されることになっているが、電子書籍では出版情報の発信が出版とほぼ同じタイミングで行われることになる。

  • 館藏目錄查詢系統(国家図書館蔵書目録データベース)(6)
  • NBInet(国家図書館が運営する台湾の総合目録)(7)
  • ISBNnet(ISBNセンターが発行する新刊速報)(8)
  • OCLC WorldCat(9)
  •  また、メタデータの作成が出版前に完了するため、国家図書館のメタデータが出版される電子書籍の奥付にあたる部分に埋め込こまれることになっている。

     

    3. 閲覧・貸出サービス(10)

    3.1. 閲覧サービスの提供範囲―館内閲覧と館外貸出

     国家図書館はEPSを通じて、納本された電子書籍の閲覧・貸出サービスを利用者に対して無料で提供している。上述した通り、出版者は国家図書館に対して閲覧サービスをどの範囲まで提供することを認めるか、その許諾範囲を個々のタイトルごとに納本時に指定することになっている。EPSは出版者から許諾の得られた範囲で閲覧・貸出サービスを提供する。

     利用者にサービスが提供される範囲は許諾の条件によって主に以下の2つに分けられる。

    ・国家図書館内に閲覧が制限された電子書籍
     このカテゴリに当てはまる電子書籍は、さらに国家図書館が指定するスタンドアロン端末のみでの閲覧に限定される電子書籍と、国家図書館のネットワーク内であれば利用者が持ち込んだノートPCやタブレットPCなどからも閲覧が認められる電子書籍の2つに分けられる。同時に閲覧できる人数は1タイトルにつき1人に限られ、閲覧方法は後述する「オンライン閲覧」に限定される。

    ・館外貸出を認められた電子書籍
     「館外貸出」とは電子書籍を館外で閲覧することを国家図書館が許可することを指す。館外貸出を認められた電子書籍は、国家図書館に足を運ぶ必要はなくインターネット経由でEPSにアクセスして閲覧することができる。閲覧方法は後述する「オンライン閲覧」と「オフライン閲覧」を利用する。貸出期限は10日間(他の利用者の閲覧予約がなければ1度だけ貸出の延長も可能)で同時貸出可能冊数は3冊になっている。「返却」の手続きはオンライン上で可能であるが、手続きをせずとも貸出期限が経過すると自動的に返却されるようになっている(11)。なお、館外貸出が可能なタイトルは日本からでもEPSを通じて借りることができる(12)

     その他、2.3.で述べたような同時閲覧人数、本文の閲覧可能範囲、プリントアウトなどに関する条件が閲覧・貸出サービスに反映されている。

     

    3.2. 閲覧方法 – オンライン閲覧とオフライン閲覧

     利用者が電子書籍を読む手段はネットワークに接続した環境下で読む「オンライン閲覧」とPCやiPadなどの端末に電子書籍をダウンロードして読む「オフライン閲覧」が用意されている。

     「オンライン閲覧」ではブラウザベースのリーダーを使用する。ネットワークに接続した環境下であれば読むことができ、特に専用のアプリーションをインストールする必要はない。閲覧が国家図書館の館内に制限されている電子書籍はこの方法で閲覧する。

    図1 オンライン閲覧画面

    図1 オンライン閲覧画面

     「オフライン閲覧」では、国家図書館が提供するNCL Reader(13)という専用のアプリケーションを使用する。PCやタブレットPCなどに電子書籍を一度ダウンロードすれば、ネットワークに接続していない環境下でもNCL Readerを利用して読むことができる。2010年10月現在、Windows PC用とiPad用のNCL Readerが提供されているが、今後、iPhone用、Android用のNCL Readerも提供される予定である(14)。なお、前述の通り「オフライン閲覧」が利用できるのは「館外貸出」可能なタイトルに限られている。

    図2 オフライン閲覧画面(NCL Reader for iPad)

    図2 オフライン閲覧画面(NCL Reader for iPad)(15)

    3.3. 電子書籍としてのデジタルアーカイブの提供

     EPSには大量の「デジタル化書籍」と呼べるものが含まれている。国家図書館が所蔵する図書や古典籍資料など紙の資料から作成したデジタルアーカイブを1冊単位でPDF形式の電子書籍にしたものである。

    図3 EPSに収録された国家図書館の漢籍のデジタルアーカイブ(画面は(明)湯顯祖撰『牡丹亭還魂記』)

    図3 EPSに収録された国家図書館の漢籍のデジタルアーカイブ(画面は(明)湯顯祖撰『牡丹亭還魂記』(16)

     筆者が確認できる範囲で4,043件ものデジタル化書籍が収録されている(17)。EPSには現在1万余件のコンテンツが収録されている(18)ので、全体の約4割をデジタル化書籍が占めていることになる。EPSには図3のような漢籍のデジタル化書籍だけではなく、1950年代の図書など比較的新しい年代の出版物のデジタル化書籍も収録されている。以前であれば館外からは目録データベースでその存在を確認することしかできず、国家図書館に来館しなければ閲覧できなかったデジタルアーカイブのコンテンツがデジタル化書籍という形でEPSを通じて提供されている。日本から利用できるタイトルも少なくない。国家図書館は今後もデジタル化書籍をEPSに追加していく方針を示しており(19)、デジタル化書籍という形で利用できるデジタルアーカイブのコンテンツが増加することが期待される(20)

     

    4. おわりに

     以上がEPSを通じて電子書籍を収集(納本受付)し利用者にサービスとして提供するまでの流れである。EPSが稼働してまだ日が浅いため、上で紹介した通りに運用が実際に行えるのか未知数であるが、様々な手続きを統合して出版者側と国家図書館の事務コストを削減し、利用者にコンテンツを提供するフローは参考に資するところがあるだろう。

     この工程の前提として、電子書籍の納本に対する理解と電子書籍に対してISBNを付与するという考えが出版界に浸透しなければならない。それには台湾の電子出版市場の今後の発展動向や政府が進める電子書籍の流通の標準化政策など様々な要素が絡んでくると思われる。今後の動向を注視したい。

    関西館電子図書館課:安藤一博(あんどう かずひろ)

     

    (1) 2009年8月に行政院を通過した「數位出版產業發展策略及行動計畫」(電子出版産業発展策略及び行動計画)を指す。

    (2) “圖書館法”. 國家圖書館・臺灣廣域數位圖書館.
    http://www.ncl.edu.tw/ct.asp?xItem=7611&CtNode=1340&mp=2, (参照 2011-11-01).

    (3) 國家圖書館數位出版品平台系統.
    http://ebook.ncl.edu.tw/, (参照 2011-11-01).

    (4) “國家圖書館電子書送存暨國際標準書號(ISBN)編訂作業程序(草案)”. 國家圖書館數位出版品平台系統.
    http://ebook.ncl.edu.tw/ebookDepositNcl/modules/depositIsbnIntro.jsp, (参照 2011-11-01).
    なお、以後、特に本文で言及のない場合はこのページを参照することとする。

    (5) この項は註(4)とあわせて以下の資料も参照した。
    李宜容. “電子書的資源組織與書目分享”. 國立政治大學圖書資訊與檔案學研究所. 2010-10-15.
    http://www.lias.nccu.edu.tw/video/wp-content/uploads/2010/11/1-3.pdf, (参照 2011-11-01).
    “附錄三國家圖書館遠端存取電子資源編目原則”. 國家圖書館全媒體編目規範電子資源編目. 國家圖書館. 2011-01-11.
    http://catweb.ncl.edu.tw/flysheet_admin/new_file_download.php?Pact=FileDownLoad&Pval=546, (参照 2011-11-01).

    (6) 國家圖書館館藏目錄查詢系統.
    http://aleweb.ncl.edu.tw, (参照 2011-11-01).

    (7) 全國圖書書目資訊網. http://nbinet2.ncl.edu.tw/, (参照 2011-11-01).

    (8) 全國新書資訊網.
    http://isbn.ncl.edu.tw/NCL_ISBNNet/, (参照 2011-11-01).

    (9)WorldCat.org. http://www.worldcat.org/, (accessed 2011-11-01).

    (10) この章は以下の資料を主に参照した。
    “電子書借閱規定”. 國家圖書館數位出版品平台系統. 2011-04-21.
    http://ebook.ncl.edu.tw/webpac/ebookTutorial.jsp?tutId=3, (参照 2011-11-01).

    (11) パブリックドメインの電子書籍(「公版書」)には貸出期間が設定されていないため、無期限に借りることができる。

    (12) EPSを利用するためには国家図書館の「單一登入入口網站會員」(シングルサインオンアカウント)を取得する必要がある。日本からでも国家図書館のウェブサイト(以下のURL)から取得することが可能である。
    “國家圖書館「單一登入入口網站」會員服務規範”. 國家圖書館・臺灣廣域數位圖書館.
    http://www.ncl.edu.tw/sp.asp?xdurl=member/userRegisterLaw.asp, (参照 2011-11-01).

    (13) “新手上路”. 國家圖書館數位出版品平台系統.
    http://ebook.ncl.edu.tw/webpac/ebookTutorial.jsp?tutId=5, (参照 2011-11-01).

    (14) “國圖電子書親子用iPad在家看”. 聯合新聞網. 2011-08-24.
    http://mag.udn.com/mag/campus/storypage.jsp?f_MAIN_ID=87&f_SUB_ID=327&f_ART_ID=338377, (参照 2011-11-01).

    (15) “NCL Reader for iPad on the iTunes App Store”. Apple. 2011-08-19.
    http://itunes.apple.com/us/app/nclreader/id422802099?mt=8&ls=1, (accessed 2011-11-08).

    (16) 『牡丹亭還魂記』のEPSの書誌は以下で見ることができる。
    牡丹亭還魂記. 國家圖書館數位出版品平台系統. http://ebook.ncl.edu.tw/webpac/bookDetail.jsp?id=1300, (参照 2011-11-01).
    なお、国家図書館の古典籍のデジタルアーカイブデータベースである古籍影像檢索系統での牡丹亭還魂記の書誌は以下で見ることができる。
    詳目式查詢結果. 古籍影像檢索系統.
    http://rarebook.ncl.edu.tw/rbook/hypage.cgi?HYPAGE=search/search_res.hpg&sysid=15096&v=, (参照 2011-11-01).

    (17) 2011年11月1日現在。詳細検索で検索項目「出版社」、キーワード「國家圖書館轉製」で確認した件数。
    查詢結果. 國家圖書館數位出版品平台系統.
    http://ebook.ncl.edu.tw/webpac/bookSearchList.jsp?search_field=PU&search_input=%E5%9C%8B%E5%AE%B6%E5%9C%96%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E8%BD%89%E8%A3%BD+&showtuple=10&sort_field=OPN&order=0&searchtype=0&phonetic=0&startYear=&endYear=〈=&collection=, (参照 2011-11-01).

    (18) “國圖電子書親子用iPad在家看”. 聯合新聞網. 2011-08-24.
    http://mag.udn.com/mag/campus/storypage.jsp?f_MAIN_ID=87&f_SUB_ID=327&f_ART_ID=338377, (参照 2011-11-01).

    (19) 鄭秀梅. “以讀者需求規劃之電子書閱覽服務”. 國立政治大學圖書資訊與檔案學研究所. 2010-11-05.
    http://www.lias.nccu.edu.tw/video/wp-content/uploads/2010/11/1-4.pdf, (参照 2011-11-01).

    (20) 台湾では「數位典藏與數位學習國家型科技計畫 」(Taiwan e-Learning and Digital Archives Program;TELDAP)というデジタルアーカイブプロジェクトが全台湾的といってよい規模で進められている。前身のプロジェクトである「數位典藏國家計畫」(National Digital Archives Program)(2002-2008年)を含めると開始から10年が経過しており、すでに台湾の各機関では大量のデジタルアーカイブが作成されている。そのTELDAPでは少しずつではあるが、プロジェクトの成果であるデジタルアーカイブのコンテンツを電子書籍(EPUB形式)として公開する試みを開始した。デジタルアーカイブのコンテンツを電子書籍化して提供する試みが国家図書館とTELDAPで並行して進められているが、今後、この2つの動きがどのように進展していくのか注目される。
    數位典藏與數位學習國家型科技計畫. http://teldap.tw/, (参照 2011-11-01).
    數位典藏國家計畫. http://www.ndap.org.tw/, (参照 2011-11-01).
    網上書上網─數位典藏與學習電子書庫. http://ebook.teldap.tw/, (参照 2011-11-01).

     


    安藤一博. 台湾国家図書館の電子出版物プラットフォームによる電子書籍の収集と提供サービス. カレントアウェアネス. 2011, (310), CA1759, p. 10-14.
    http://current.ndl.go.jp/ca1759