【イベント】地方史研究協議会シンポジウム 「非常時の記録保存と記憶化を考える―コロナ禍の〈いま〉、地域社会をどう伝えるか―」(9/18・オンライン)

2021年9月18日、地方史研究協議会シンポジウム 「非常時の記録保存と記憶化を考える―コロナ禍の〈いま〉、地域社会をどう伝えるか―」がオンラインで開催されます。

同シンポジウムは、世界的規模で新型コロナウイルスに関する記録の保存の声が高まる中、日本の地域博物館・図書館等においても、感染拡大後早い段階から資料の収集に着手した事例もあり、すでに、各地域において独自にコロナ禍の地域資料を継承しようとする活動が始まっていることから、会の発足以来、地域資料保存運動に取り組んできた同会においても、コロナ禍の地域資料保存が喫緊の検討課題だと認識し、企画されたものです。

従来の研究・実践に学びながら、コロナ禍の地域資料継承のあり方を見据えて非常時の記録保存/記憶化をめぐる諸問題を議論したい、としています。

参加費は無料ですが、事前の申込が必要です。内容は以下の通りです。

【報告】
・「福島県双葉町における震災資料の保全について」
吉野高光氏(前福島県双葉町教育委員会)

・「地域に残された戦後社会事業史関係資料の価値」
西村健氏(横浜開港資料館)

・「新型コロナウイルス感染症に関する資料収集について」
小畑茂雄氏(山梨県立博物館)

【コメント】
・「非常時に作成された公文書の移管ー千葉県文書館の場合―」
飯島渉氏(千葉県文書館)

・「図書館における非常時の記録化と記録保存について」
飯田朋子氏(神奈川県立図書館)

【質疑・討論】

地方史研究協議会シンポジウム 「非常時の記録保存と記憶化を考える―コロナ禍の〈いま〉、地域社会をどう伝えるか―」開催のお知らせ(地方史研究協議会)
http://chihoshi.jp/?p=2854

参考:
浦幌町立博物館(北海道)、新型コロナウイルス感染症に関する資料を収集中:臨時休館ポスターやテイクアウト・タイムセール自粛・窓口時間短縮のお知らせ等
Posted 2020年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40897

瀬戸内市立図書館(岡山県)、新型コロナウイルス感染症に関する資料と写真を募集
Posted 2020年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/41254

吹田市立博物館(大阪府)、新型コロナウイルス感染症に関連する地域資料を展示するミニ展示「新型コロナと生きる社会~私たちは何を託されたのか~」を開催
Posted 2020年7月2日
https://current.ndl.go.jp/node/41396

豊田市郷土資料館(愛知県)、新型コロナウイルス感染症拡大下の暮らしの記憶を集め継承する「コロナの中の暮らしの記憶2020⇒2120プロジェクト」を実施中
Posted 2020年7月16日
https://current.ndl.go.jp/node/41512

野球殿堂博物館図書室(東京都)、「COVID-19 野球アーカイブ」を実施中:新型コロナウイルス感染症の野球への影響についての関連資料を収集
Posted 2020年7月17日
https://current.ndl.go.jp/node/41535

E2282 – コロナアーカイブ@関西大学の開設経緯,特徴とその意図
カレントアウェアネス-E No.395 2020.07.30
https://current.ndl.go.jp/e2282

E2321 – JADS第99回研究会「新型コロナ資料の収集」<報告>
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2321

E2343 – <失われた公演>を記録する:コロナ禍とエンパクの取組
カレントアウェアネス-E No.406 2021.01.14
https://current.ndl.go.jp/e2343