韓国国立中央図書館(NLK)、利用者に対応する職員を積極的に保護し、感情労働による被害を最小化することを目的に「国立中央図書館利用者対応業務マニュアル」を策定:全国の公共図書館にも配布

2021年1月11日、韓国国立中央図書館(NLK)が、図書館利用者に対応する職員を積極的に保護し、感情労働による被害を最小化することを目的に「国立中央図書館利用者対応業務マニュアル」を策定したと発表しています。同マニュアルは全国の公共図書館に配布するとともに、同館ウェブサイトでも公開されています。

現場において活用できるよう、韓国雇用労働部・産業災害予防安全保健公団が2019年に発行した「顧客対応労働者健康保護ガイドライン」をもとに、図書館の実情を反映して策定されており、問題利用者と労働者の保護処置・事例別対応方法と処理手順・労働者の健康を保護するための事後対応・労働者の不利益禁止および保護といった内容が含まれています。

今後同館では、職員が同マニュアルを理解できるよう、定期的に研修を行う一方、業務上のストレスを減らすための多様な心理カウンセリング・治癒プログラムを運営する計画であるとしています。

도서관 직원도 ‘누군가의 소중한 가족’ 입니다.(図書館職員も「誰かの大切な家族」です)(NLK,2021/1/11)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=37896&schBcid=normal0302

기타자료(その他資料)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50708010000.do
※1つ目が「2021년 국립중앙도서관 이용자 응대 업무 매뉴얼」(2021年国立中央図書館利用者対応業務マニュアル)です。

参考:
E2340 – 感情労働者たる図書館職員を保護するための指針(韓国)
カレントアウェアネス-E No.405 2020.12.24
https://current.ndl.go.jp/e2340