郡山市(福島県)、横浜市立大学と「こおりやま文学の森資料館所蔵フィルム修復」に係る協定を締結:久米正雄が撮影したフィルム

2020年4月15日、福島県の郡山市と横浜市立大学が、同市の「こおりやま文学の森資料館所蔵フィルム修復」に係る協定を締結しました。フィルムの修復及びその成果に基づき文化・芸術の振興を図ることを目的としています。

修復対象は、同市内で6歳から高校卒業までを過ごした久米正雄により撮影され、「こおりやま文学の森資料館」が所蔵する映像フィルムです。

フィルムの一部は、固着・劣化によりその全容を確認することができない状態であるものの、部分的に確認できる範囲では、久米と同時代の作家・田山花袋等が映っていることから、希少性の高い貴重な資料であることが想定され修復することになったとしています。

地元紙の報道によると、同大国際教養学部の庄司達也教授の協力により、2020年度は修復可能性を調査し、その結果を踏まえて修復方法を検討していくとのことです。

令和2年4月の報道資料(郡山市)
https://www.city.koriyama.lg.jp/shiseijoho/koho_kocho/10/2020houdoushiryou/23438.html
※4月9日欄に「4月15日(水曜日)横浜市立大学と郡山市が「こおりやま文学の森資料館所蔵フィルム修復」に係る協定を締結します【文化振興課】」とあります。

4月15日(水曜日)横浜市立大学と郡山市が「こおりやま文学の森資料館所蔵フィルム修復」に係る協定を締結します【文化振興課】[PDF:442.6KB]
https://www.city.koriyama.lg.jp/material/files/group/1/0409_bunkashinko.pdf

文豪・久米正雄撮影…フィルム修復へ 映像「希少性高く貴重」 (47NEWS(福島民共新聞, 2020/4/16))
https://www.47news.jp/medical/4722905.html

参考:
広島平和記念資料館、被爆前の広島を撮影した16mmフィルムをデジタルリマスター処理し、平和データベースで公開
Posted 2017年7月14日
https://current.ndl.go.jp/node/34366

米Image Permanence Institute(IPI)、様々なフィルムの保存などに関する情報を集約したウェブサイト“FilmCare.org”を開設
Posted 2015年11月19日
https://current.ndl.go.jp/node/30007