カレントアウェアネス-E
No.142 2009.01.21
E879
ブルーシールド国内委員会協会が設立される
2008年12月7日から9日にかけて,オランダのハーグ市において,ブルーシールド国内委員会協会(Association of National Committees of the Blue Shield:ANCBS)の設立会議が開かれた。これは,2006年9月に同地でブルーシールド国際委員会(E688参照)と各参加国の国内委員会代表とが,設立の必要性について合意していたものである。
設立会議には11か国のブルーシールド国内委員会をはじめ,世界の文化財関係組織の代表が参加した。7日には,オーストリアのハプスブルク=ロートリンゲン(Karl Habsburg-Lothringen)委員長をはじめ6名の運営委員が選ばれた。
運営委員会は,次の3点を優先課題としている。
- (1) 危機に瀕した文化財を保護する取り組みを調整し強化する。
- (2) 文化財保護のための研修計画を作成し推進する。
- (3) 1954年ハーグ条約・同議定書と国際シンボルのブルーシールドを,国際的政治的に決定権を持つ者に認識させる。
また9日には,会議参加者の知識と技能の向上を目指した様々な研修コースが開催された。
ANCBSの本部はハーグ市に設置される。同市はANCBSについて,その設立が決まったときから,事務所の提供と寄付金により,大いに援助を行っている。
Ref:
http://www.ancbs.org/index.php?option=com_content&view=article&id=60:press-release-1&catid=10:statements&Itemid=20
http://www.ancbs.org/
http://www.ifla.org/VI/4/admin/icbs-accord28-09-2006.htm
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200811_694/069401.pdf
E688