カレントアウェアネス-E
No.53 2005.02.16
E296
オハイオリンクが電子ジャーナル契約を削減
米オハイオ州の2005-2006会計年度予算案では,高等教育関係費の大幅削減が提示されており,オハイオリンク(CA1530参照)に対する州予算の削減も必至の状況となっている。年50〜100万ドル(約5千万〜1億円)の収入不足が見込まれることから,オハイオリンクは,1月10日,電子ジャーナルの契約タイトルの削減等の対応策を発表した。これによると,2005年1月から,ブラックウェルとシュプリンガーのジャーナル490タイトルを削減,2006年からはさらにエルゼビア,ワイリー,オックスフォード大学出版局等のタイトル削減も検討している。また,データベース等も含めて既存の情報資源の購入をこのまま維持することは困難であるとし,削減を計画している。さらに7月からは加盟館に対して会費制度を導入し,年間20万ドル(約2千万円)の収入を見込んでいる。オハイオリンクはウェブサイトを通じて支援を訴えている。
Ref:
http://www.ohiolink.edu/supportohiolink/
http://www.ohiolink.edu/about/pr/pr20050131.html
http://www.libraryjournal.com/article/CA501648
高木和子. OhioLINK最近の活動状況と今後の計画. 情報管理. 47(3), 2004, 204-211.
CA1530