カレントアウェアネス-E
No.45 2004.10.06
E248
政府情報の機密化に関する報告書(米国)
米国図書館協会(ALA)など約30団体が参加するOpenTheGovernment.orgは8月26日,連邦政府の情報公開に関する報告書を発表した。それによると,2003年に機密扱いになった文書は1,400万件,その維持管理経費は65億ドルにのぼるなど,ブッシュ政権下において政府情報の機密扱いが急増していることに警鐘を鳴らしている。一方で,情報公開を望む声も年々増してきており,2003年における情報公開法に基づく請求は300万件を超えているとも報告されている。
また,9月14日には,政府改革委員会の委員を務める民主党のワックスマン(Henry A. Waxman)下院議員が,「開かれた政府」を目指す法や取り組みをブッシュ政権が履行しているかを検証する報告書を発表している。ここでも,市民や議会に対して政府情報へのアクセス制限が急増しているとして,その秘密主義的傾向に批判が加えられている。
Ref:
http://openthegovernment.org/article/articleview/81/1/68/?TopicID=
http://democrats.reform.house.gov/features/secrecy_report/index.asp