E263 – 図書館サービスにおけるRSSの活用可能性とは? <文献紹介>

カレントアウェアネス-E

No.47 2004.11.04

 

 E263

図書館サービスにおけるRSSの活用可能性とは? <文献紹介>

 

McKiernan, Gerry. Rich Site Services: Web Feeds for Extended Information and Library Services. LLRX.com. 2004. (online), available from < http://www.llrx.com/features/richsite.htm >, (accessed 2004-10-18).

 インターネット上のニュースサイトやブログ(E194参照)等において,近年,最新・更新情報を公開するために盛んに使われている記述フォーマット「RSS(注)」は,図書館サービスへの活用可能性をも秘めているようだ。9月20日発行のLLRX.comに,図書館におけるRSSの活用事例やその可能性が紹介されている。

 それによると,現在,RSSを自館のホームページに導入する図書館が増えてきており,それらは図書館ニュースやお知らせ等に用いられることが多いという。米国のジョージア州立大学図書館では,同館が主題ごとに作成・提供しているブログと組合わせ,その更新情報をRSSで提供している。また,同じく米国のルイビル大学図書館は,新着資料案内を主題別にRSSで配信している。その他,出版社等が提供する記事タイトルごとのRSSを利用したSDI(最新情報提供)サービスやそのパーソナル化といったアイデアも示されている。

 我が国でも,一橋大学附属図書館や農林水産研究情報センターなどRSS配信を試みる図書館が現われ始めている。RSSの活用可能性は意外に身近なところにあるということを教えてくれるこの記事は,我が国の図書館にとっても参考となるだろう。

(注)見出しや要約等のウェブサイトの内容を,メタデータとして記述し配信するためのXMLベースのフォーマット。RSSリーダーなどの読み取りソフトを使えば,直接サイトを見にいくよりも簡単にウェブサイトの最新情報を把握することができるため,様々な分野で活用され始めている。

Ref:
http://www.library.gsu.edu/news/index.asp
http://www.library.louisville.edu/users/mopurc01/rss/index.asp
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/index_Ja.html
http://library.affrc.go.jp/shinchaku.html
http://e-words.jp/w/RSS.html
E194