カレントアウェアネス-E
No.45 2004.10.06
E250
ユネスコ,無料の図書館システムを公開
ユネスコは,8月13日,ウェブ・ベースの図書館システムWEBLISを無料で公開すると発表した。これは,国際図書館連盟(IFLA)が『ワールド・リポート2003』の中で,経済的理由などにより各国・地域間の情報格差が拡大してきていると指摘したことを受けたもので,発展途上国など各地域の図書館に使ってもらいたいとしている。
WEBLISはポーランドのコンピュータ・情報工学研究所(ICIE)が開発した図書館システムで,目録作成・管理機能,OPAC機能,ILL管理機能,統計機能などを備えている。無料のオープンソース・ソフトウェア(CA1529参照)であり,誰でもダウンロードして利用することができる。ユネスコはこれまでもオープンソース・ソフトウェアを推進する活動を行っており,その一環として今回の公開となった。
Ref:
http://portal.unesco.org/ci/ev.php?URL_ID=16840&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201&reload=1093263603
http://www.icie.com.pl/WEBLIS.htm
CA1529