E151 – 第11回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議開催 <報告>

カレントアウェアネス-E

No.27 2003.12.03

 

 E151

第11回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議開催 <報告>

 

 10月19日,シンガポール国立図書館委員会(NLB)の主催により,ブルネイで,第11回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議(CDNLAO)が開かれ,オーストラリア,ブルネイ,中国,インドネシア,日本,韓国,ミャンマー,マレーシア,フィリピン,シンガポール,タイ,ベトナムの国立図書館長もしくは代理が出席した。

 各国の図書館界・国立図書館の概況について報告があったほか,4館がプレゼンテーションを行った。日本は「国立国会図書館の新時代−関西館開館と新しいサービス」,インドネシアは,国立図書館とブリタル市が協同で建設するスカルノ元大統領記念図書館について報告を行った。また,シンガポールから,NLBのレファレンスサービスInfoservとして,Alert(政府機関や政府関連団体の需要に応じた新しい傾向の要約と提供),Industry Digest(産業界の需要に応じた主題分野の最新情報の提供),Research Report(統計資料等の予備調査的加工と簡潔な形での提供),On-Demand(依頼調査),Document Service(NLBの所蔵資源のみならず英国図書館や中国国家図書館などの資源へ迅速にアクセスできる文献提供サービス)等を行っているという紹介があった。マレーシアからは,2002年のCDNLスコットランド会議の決定に基づいて実施したアジア・オセアニア国立図書館のパフォーマンス指標に関する研究(対象30館に対して調査票を送付,17館から回答)の結果が報告された。

 本会議は第8回会議(2000年)以来4回にわたりシンガポール主催で行われたが,次回は中国の主催により2004年秋に開催の予定である。

(報告:北山千代)

Ref:
http://www.ndl.go.jp/en/publication/cdnlao/index.html