カレントアウェアネス-E
No.21 2003.09.03
E115
図書館目録へのアクセスの改善に向けた提言(米国)
7月18日,カリフォルニア大学のベイツ(Marcia Bates)教授によるレポート『図書館目録とポータル情報に対するユーザーアクセスの向上』の最終草案が公表された。これは,米国議会図書館の「ウェブ情報資源の書誌コントロールに関するアクションプラン」(CA1431参照)を受けて,米国図書館協会の図書館コレクション・技術サービス協会(ALCTS)がタスクフォースを設置し作成を進めていたもので,アクセス粒度と表示の拡張や新たな主題アクセス方式の開発によって図書館目録等のメタデータレコードを強化することを目的としている。
このレポートでは,ユーザーアクセスの改善に向けた提言として,クラスター化した検索語彙の開発やFRBR(CA1480参照)に基づく関連書誌ファミリーの構築とその活用といった新たなアクセス・組織化手法が提案されている。ALCTSのタスクフォースは,特にこれらの提案について広くコメントを求めている。なお,同レポートには情報探索行動研究を対象とした広範な文献レビューが含まれている。
Ref:
http://www.loc.gov/catdir/bibcontrol/2.3BatesReport6-03.doc.pdf
http://lcweb.loc.gov/catdir/bibcontrol/actionplan.html
CA1431
CA1480