カレントアウェアネス-E
No.20 2003.08.20
E109
LC,図書館ポータルのための機能リスト案を発表
米国議会図書館(LC)のポータルアプリケーション検討グループ(LCPAIG)は,7月15日,これまで1年をかけて行ってきた既存アプリケーションソフトの機能調査の成果として,図書館ポータル(注)アプリケーションに求められる機能のリスト案を公表した。同リスト案では,ポータルアプリケーションの様々な機能が「必須(mandatory)」なものと「要望(desirable)」するものとに分けて示されている。LCPAIGは同案に対する意見を募集しており,本年9月にはそれらの意見を反映させた見直しを行いたいとしている。
LCPAIGは,LCが策定した「ウェブ情報資源の書誌コントロールに関するアクションプラン」(CA1431参照)を受けて設置された検討グループで,多様なシステム間での書誌情報の検索・表示の向上を目的に,望ましいポータルの特徴を特定し,ベンダー側に推奨機能として提示するなどの課題に取り組んでいる。
(注)図書館ポータルの定義は未確定だが,一般に,図書館が提供する様々な情報やサービスをワンストップで利用できるようにするシステムで,図書館利用者に向けたインターネット上の「玄関口(portal)」とされている。
Ref:
http://www.loc.gov/catdir/lcpaig/
http://www.loc.gov/catdir/lcpaig/portalfunctionalities
永田 治樹. サービス戦略としての図書館ポータル. 情報の科学と技術. 51(9), 2001, 448-454.
CA1431