E1097 – 千代田図書館「調べ物戦隊 レファレンジャー」にインタビュー

カレントアウェアネス-E

No.179 2010.09.16

 

 E1097

千代田図書館「調べ物戦隊 レファレンジャー」にインタビュー

 

 2010年7月から8月にかけて,東京都千代田区立千代田図書館で,「調べ物戦隊 レファレンジャー」と題した子ども向けの企画が行われた。この企画について,同図書館の担当者に話を聞いた。

  • 「調べ物戦隊 レファレンジャー」誕生の経緯,体制や内容等をお聞かせください。

 「調べ物戦隊 レファレンジャー」は,2010年7月21日(水)から8月28日(土)まで,水曜日と金曜日,そして土曜日に,計12回開催されました。各日とも11時から17時までで,受付は随時です。対象は,乳幼児から小学生までの子どもとその保護者(在勤在学以外でも可)で,相談内容は,学齢にあった読みものの選び方や参考図書の使い方,読書感想文用の本選びやブックスタートなどの読書相談です。レファレンジャーの担当は5名で,担当者は日頃,学校支援司書として,小学校をはじめ,保育園・幼稚園などへ図書館教育のために行っている専門司書です。レファレンジャーは,夏休みに増加する児童レファレンスに対応することを目的に実施しており,2008年度に活動をスタートした「戦隊」です。

  • 今年のレファレンジャーの「戦果」はいかがでしたか?

 利用者は千代田区内在住・在学者が9割以上で,その内容は,感想文用の本探しや自由研究の調べ物(光化学スモッグについてなど),赤ちゃんへの読みきかせ用の本探しなど約20件でした。レファレンジャーとしての活動は今回で3回目(3年目)となりますが,今回は,親が図書館へ子どもを連れてきて親が質問をするというケースよりも,子供が主体となって質問をするケースが大変多かったです。その理由は,3年目ということもあり認知度が高まったということもあるかもしれませんが,それよりも,千代田区では小学校などへ司書派遣を行い,子ども向けに図書館の利用方法のオリエンテーションなどを定期的に行っていることもあって,子どもたちが図書館をどのように利用したらよいのかがわかってきたのではないかと考えています。今後も,子どもが主体となって図書館を利用して学習するケースが増えると嬉しいです。

  • レファレンジャーへの反響はいかがでしたか?また,今後のレファレンジャー活動のご予定がありましたら,お聞かせください。

 小学校中・高学年の子ども数名から「レファレンジャーに聞けてよかった!」という声をいただきました。レファレンジャーは来年2011年の夏休みに再び登場します。ですが,通常も千代田区立千代田図書館に常駐しているレファレンジャーが1名おり,子ども向けの本の相談に対応しています。

  • ちなみに,ホームページにあるようなコスチュームは実際着ていらっしゃったのでしょうか?

 コスチュームは着ておりませんが,レッド・ブルー・グリーン・オレンジ・ブラックのヘルメット型バッジをつけています。

(協力:千代田区立千代田図書館)

Ref:
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/guidance/referenger10.html