この2008年11月で創刊100周年を迎える、米国マサチューセッツ州ボストンの教会が刊行している月~金の日刊紙“Christian Science Monitor”紙が、2009年4月から日刊での印刷版発行を停止し、代わりに随時更新(土日も含む)のウェブ版(無料)、日刊での電子メール版(PDF形式、有料)、週刊での印刷版(有料)を刊行すると発表しました。ちなみに同紙は、宗教に関する記事が毎日1本掲載されるものの、他は一般・海外ニュースからなる新聞です。
この40年間、同紙の印刷版の購読部数は減少傾向にある一方で、ウェブサイトには月に150万人を越える訪問者があり、印刷版の生産・流通にかかるコストを削減し赤字幅を減らし、スタッフの減少を最小にとどめるべく、このような対応を取るとのことです。同紙は「媒体は二の次、ニュースの提供が第一」だとし、「時代に遅れるな」という1879年に教会を設立したメリー・ベーカー・エディ(Mary Baker Eddy)氏の言に忠実に守りながら、利用者にあわせたマルチプラットフォーム戦略をとることにしたのだ、としています。
Monitor shifts from print to Web-based strategy
http://www.csmonitor.com/2008/1029/p25s01-usgn.html
October 29, 2008付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/10/christian-science-monitor-to-cease.html