ボストンでユニバーサル・アクセス・デジタル図書館サミットが開催

米国北東部の4州にある20の大学・研究図書館からなるボストン図書館コンソーシアム(BLC)が2008年9月24~25日、ユニバーサル・アクセス・デジタル図書館サミットを開催しました。このサミットには、図書館蔵書のデジタル化に関係する図書館関係者・研究者のほか、デジタル化事業を行っているGoogle社、Internet Archive、また出版社などからも参加者がありました。

このサミットでは、図書館蔵書から商用目的でスキャニングされているパブリックドメインの作品を利用するのに、制限を加えるデジタル化事業、とりわけGoogle社の事業に対し、市民の権利を侵害することであると批判・懸念を表明する意見が数多く上がったとのことです。

Looking in Google’s Direction, Presenters at BLC Digitization Summit Speak Up for Public Domain – 10/5/2008 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6601209.html

SPEAKERS AT UNIVERSAL ACCESS DIGITAL LIBRARY SUMMIT CALL FOR ACTION TO PROTECT THE PUBLIC DOMAIN
http://www.blc.org/news/Universal_Digital_Access_Announcement.pdf

FREE OUR LIBRARIES!
Why We Need A New Approach to Putting Library Collections Online
By Richard K. Johnson
http://www.blc.org/news/BLC_summit_white_paper_9-29-08.pdf
(※サミットの「白書」として刊行されたペーパー。執筆者はSPARCの初代事務局長です。)

参考:
E714 – 図書館蔵書デジタル化の「パートナー」をどう選ぶか?
http://current.ndl.go.jp/e714