LCの職員組合、書誌コントロールの将来WG報告書を批判

米国議会図書館(LC)の職員組合“Professional Guild”のマン(Thomas Mann)が、LCの書誌コントロールの将来WGの報告書“On the Record:Report of The Library of Congress Working Group on the Future of Bibliographic Control”を批判したレポート““On the Record” but Off the Track”を発表しました。

・研究者による研究のための情報探索と、すばやく情報を手に入れたい人の情報探索とを区別していない。
・LC件名標目表(LCSH)はWeb 2.0の検索技術では代替できない、当該分野の関連文献についての概観を提供するものである。
・税金の支援のもとLCで集中的に行われている目録作業の負担を各図書館に分担させるのは経済的に非効率である。
・特殊コレクションのデジタル化によって恩恵を受けるのはごく少数の研究者だけであり、多くの利用者・図書館に役に立つLCSH、LC分類表(LCC)の維持を優先すべきである。

など、多くの批判が展開されています。

“On the Record” but Off the Track
http://www.guild2910.org/WorkingGrpResponse2008.pdf

Library of Congress Professional Guild
http://www.guild2910.org/

March 16, 2008付けCataloging Futuresの記事
http://www.catalogingfutures.com/catalogingfutures/2008/03/thomas-manns-re.html

参考:
E749 – 書誌コントロールの将来WG,LCに最終報告書を提出
http://current.ndl.go.jp/e749

E600 – LCの職員組合,LCのビジョンや政策を批判 <文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e600