ナレッジベースとしてのQuestionPointの利用状況に関する調査

Question Point(QP)では、Global KnowledgeBase(KB)として参加館のレファレンス記録が共有され、(一応)フリーでアクセスできるようになっていますが、このKBの使われ方に関する調査の概要が公開されています。この調査は、2006年6月から7月にかけて267のQP利用者に対して行われたものです。

回答者の特徴については、以下のとおりとなっています。
36% が公共図書館、35%が大学図書館員
21% が米国以外の図書館の図書館員
41% が1年以下の使用経験
QPの主な利用目的は、70%がチャットサービスとして、57%が電子メールサービスとして、21%が質問・回答記録の管理ツールとして使用。

Global KBを使用しているかという質問に対しては、以下のような回答となっています。
・使用していない:50%
・存在すら知らない:17%
・検索利用のみ:11%
・記録を送付し、また検索利用もしている:8%
・記録を送付するのみ:3%

また、なぜ利用しないのかに関する自由記述の回答では
・質問はユニークだから
・なぜ利用しなくてはならないのか?
・一度利用したが役立たなかったから
・回答を見つけるまでが、あまりにも冗漫だから
・検索する場所が1つふえるだけだから

また、利用の利点に関する自由記述の回答では、
・アイデアの共有、情報源の蓄積、協同知の構築
・利用者が図書館に質問する前に自分で調べられる
・図書館員の継続教育に役立つレファレンスツール
・効率性の向上、スターティングポイントの構築、共有知の構築
・利用者に対する回答レベルの一貫性
・繰り返されるレファレンス調査に対するニーズを減らすことができる
・小さな図書館にとっては、他のツールでは得られないレファレンス情報を得られる

改善すべき点については、
・統制されていない言葉遣い
・(オランダ語、ドイツ語、フランス語などの)コンテンツが不十分
・検索オプションが少ない

などが紹介されています。

Survey Results
http://questionpoint.blogs.com/questionpoint_247_referen/2007/01/survey_results.html

Global Knowledge Base
http://questionpoint.org/crs/servlet/org.oclc.home.BuildPage?show=searchkb&language=1
# Global KBは、トップページ[http://questionpoint.org/]からは、かなり見つけにくく、トップ>patron logon>Search KBと遷移する必要があるようです。