コンピューテーショナル出版のパイロットプロジェクトについて(記事紹介)

書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIMが、2022年11月10日付のブログ記事で、コンピューテーショナル出版のパイロットプロジェクトについて紹介しています。

記事によると、COPIMは実験的出版と再利用に関するワークパッケージの一部として、コンピューテ―ショナル書籍のプロトタイプ及び概念実証の作成のためのパイロットプロジェクトを実施しています。テキストと実行可能コードの組み合わせで構成されるコンピューテ―ショナル書籍を、既存の出版者のモノグラフ出版用のインフラやワークフローとどのように統合し、互換性を持たせることができるか、ということがプロジェクトの課題であり、CurvenoteやJupyter Notebook等様々なコンピューテ―ショナル出版ツールを試す予定だとしています。

プロジェクトは、COPIMの他のワークパッケージと提携するほか、英国のOpen Book Publishers(OBP)社、ドイツのTIB Open Science Lab、有形および無形の文化財に関する研究データに取り組むドイツのコンソーシアムNFDI4Culture等と協力すると説明されています。

Computational Publishing Pilot Project. Introducing Our Partners and Communities(COPIM, 2022/11/10)
https://copim.pubpub.org/pub/computational-publishing-pilot-partner-communities-introduction/release/2

参考:
書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、“Open Book Collective”の組織モデルを発表
Posted 2022年9月9日
https://current.ndl.go.jp/node/46802

持続可能で公平な書籍のオープンアクセス出版に関するプロジェクト“Open Book Collective”の背景と取組(記事紹介)
Posted 2022年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/46329

書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、オープンインフラストラクチャーのコミュニティガバナンスに関する報告書を公開
Posted 2022年5月12日
https://current.ndl.go.jp/node/46112

書籍のオープンアクセス出版発展のための基盤構築に取り組むプロジェクトCOPIM、大手商業出版社によるオープンアクセス基盤買収を懸念する声明を公表
Posted 2021年12月17日
https://current.ndl.go.jp/node/45344