持続可能で公平な書籍のオープンアクセス出版に関するプロジェクト“Open Book Collective”の背景と取組(記事紹介)

2022年5月31日、書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクト“Community-led Open Publication Infrastructures for Monographs(COPIM)”が、同プロジェクトの一環として始めた“Open Book Collective(OBC)”について概説する記事をブログに掲載しました。

OBCの主要な目的として、機関や図書館がOA出版への財政支援を行うための新たな方法を提供し、中小出版社が“Book Processing Charges(BPC)”に依存しなくて済むようにすることを挙げています。また、出版団体の多様性を保持することももう一つの目的として挙げています。

また、契約・購読の管理を簡単にし、様々なサービスを一覧しやすくすることで、図書館員が自機関のニーズを踏まえて出版社やそのサービス等について評価できるようにすると述べています。そのほか、OA単行書はメタデータが不足していることが多く発見が困難であることから、OBCのプラットフォーム上で簡単にメタデータをダウンロードできるようにすると述べています。

Responding to Open Access Needs: The OBC Position(copim, 2022/5/31)
https://copim.pubpub.org/pub/responding-to-oa-needs/release/1

参考:
書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、オープンインフラストラクチャーのコミュニティガバナンスに関する報告書を公開
Posted 2022年5月12日
https://current.ndl.go.jp/node/46112

書籍のオープンアクセス出版発展のための基盤構築に取り組むプロジェクトCOPIM、大手商業出版社によるオープンアクセス基盤買収を懸念する声明を公表
Posted 2021年12月17日
https://current.ndl.go.jp/node/45344