米国議会図書館(LC)、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの導入についてEBSCO社と契約を締結

2022年9月21日、米国議会図書館(LC)が、新たなLCのプラットフォーム“Library Collections Access Platform”構築のため、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの導入についてEBSCO社と数量未確定契約(IDIQ)を締結したことを発表しました。

発表によると、初期費用は777万ドルで、LCの運用の規模や複雑さに対応するため、プラットフォームの開発の第一段階に3年間で1,040万ドルが支出される予定です。EBSCO社は、LCのIT要件や利用者のニーズに合わせてFOLIOの調整を行うとあります。

構築されるプラットフォームは、現在LCで用いられている複数のシステムを置き換え、大規模な物理的・電子的コレクションの管理をより効率的に行えるツールやワークフローを提供するとしています。その他、研究者は能率的な調査や、高品質なメタデータへのアクセスが可能となること、BIBFRAMEが利用できるようになること等が述べられています。

Library of Congress Launches Effort to Transform Collections Management and Access(LC, 2022/9/21)
https://newsroom.loc.gov/news/library-of-congress-launches-effort-to-transform-collections-management-and-access/s/c432d3c2-780b-4bfe-9123-bbb6c25631bc

@EBSCO(Twitter, 2022/9/22)
https://twitter.com/EBSCO/status/1572666093055123457

参考:
図書館システムに関する国際調査の2021年版が公開
Posted 2022年4月21日
https://current.ndl.go.jp/node/46027

米・カリフォルニア工科大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入へ
Posted 2021年3月8日
https://current.ndl.go.jp/node/43476

米・ミシガン州立大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入へ
Posted 2020年10月30日
https://current.ndl.go.jp/node/42398

E2508 – 米国議会図書館の新たなデジタルコレクション戦略
カレントアウェアネス-E o.437 2022.06.23
https://current.ndl.go.jp/e2508

E1386 – ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME”
カレントアウェアネス-E No.230 2013.01.24
https://current.ndl.go.jp/e1386

CA1837 – ウェブで広がる図書館のメタデータを目指して―RDAとBIBFRAME / 柴田洋子
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1837