ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館に関する全国調査結果の2021年版を公表

2022年5月16日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、同館の学校向けサービス部局とニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)・ニュージーランド図書館協会(LIANZA)が2021年11月に共同で実施した学校図書館に関する全国調査の結果“School Libraries in Aotearoa New Zealand — 2021”を発表しました。

2019年調査に続く3度目のもので、学校図書館の職員配置、コレクションと予算、新型コロナウイルス感染症の影響に焦点が当てられました。

発表の中では、主な結果として、以下等が挙げられています。

・ほとんどの学校図書館職員は学期間のみの勤務であり、初等学校の職員はパートタイムで1か所以上、中等学校の職員はフルタイム勤務が大部分である。

・大部分の学校図書館職員が、自身の技能は役割に合致しているものの、給与は役割や責任に見合っていないと回答した。

・2021年の蔵書構築費用は2019年から児童・生徒1人あたり2.49ドル減少した。学校種館で児童・生徒1人あたりの蔵書構築費用には差があるが、最高値と最低値の差は減少している。

・新型コロナウイルス感染症は学校図書館のサービスに大きな影響を及ぼしたが、多くの学校は、人員配置、コレクション、資金には変更がなかったと回答した。

Report: Survey of School Libraries in Aotearoa New Zealand — 2021(NLNZ, 2022/5/16)
https://natlib.govt.nz/blog/posts/report-survey-of-school-libraries-in-aotearoa-nz-2021

School Libraries in Aotearoa New Zealand — 2021(NLNZ)
https://natlib.govt.nz/schools/school-libraries/understanding-school-libraries/school-libraries-in-aotearoa-nz-survey-reports/school-libraries-in-aotearoa-new-zealand-2021

参考:
ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館に関する全国調査の2019年版を公表:職員配置及び蔵書を調査
Posted 2020年3月3日
https://current.ndl.go.jp/node/40383

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館調査の結果を発表
Posted 2019年1月31日
https://current.ndl.go.jp/node/37496