ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館に関する全国調査の2019年版を公表:職員配置及び蔵書を調査

2020年3月2日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、同館の学校向けサービス部局とニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)・ニュージーランド図書館協会(LIANZA)が2019年8月に共同で実施した学校図書館に関する全国調査の結果“School libraries in Aotearoa New Zealand 2019”を発表しました。

2018年調査に続く2度目のもので、前回調査で得られた情報をもとに、学校図書館の職員配置(雇用計画、専門能力開発、俸給)及び学校図書館の蔵書(蔵書構築予算、媒体の種類、蔵書冊数)に焦点をあて調査されました。

得られた主な知見として、

・大部分の図書館職員は学期間のみの勤務(初等学校の職員は通常パートタイム、中等学校等の職員は通常常勤)

・大部分の図書館員は自身の技能を仕事上の要件に合致しているかそれ以上である述べている(しかし大部分がその役割上の責任に比べて給与が適切でないと感じている。また、47%が図書館情報学の資格認定を受けている)

・大部分の職員は学校の首脳陣から十分な支援を受けていると感じている(支援や継続的な専門的な学習を妨げているものには、時間・資源の不足や図書館の役割への理解不足がある)

・蔵書は依然として圧倒的に紙媒体である(小説とノンフィクションの蔵書はほぼ等しく、絵本やグラフィックノベルは少ない)。

・蔵書構築は読書の楽しみを支援することを目的としたものが増えている(デジタル資源の増加に伴い紙媒体のノンフィクションは減少している。デジタル資源のついては、アクセスと適切な価格についての懸念がある)

・蔵書構築費用(2019年)は、児童・生徒1人あたり平均13.97ドル(13%が予算の増加を22%が減少を回答。予算は主に運営補助金とコミュニティの支援)

また、図書館職員の専門知識が十分利用されていないとし、同館及びSLANZA・LIANZAでは、図書館職員の専門能力を開発し、学校コミュニティ内での教育と学習に図書館がより大きな関与を主張するための能力を獲得できるよう支援するとしています。

Report – 2019 survey of school libraries in Aotearoa New Zealand(NLNZ, 2020/3/2)
https://natlib.govt.nz/blog/posts/report-2019-survey-of-school-libraries-in-aotearoa-new-zealand

School libraries in Aotearoa New Zealand 2019 [PDF:2.2MB]
https://natlib.govt.nz/files/schools/school-libraries-in-aotearoa-new-zealand-2019.pdf

参考:
ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館調査の結果を発表
Posted 2019年1月31日
https://current.ndl.go.jp/node/37496