2022年5月13日、米国における図書館のための政治活動委員会EveryLibraryの関連組織であるEveryLibrary Instituteは、ユタ州の法務長官(Attorney General)が、学校図書館の図書に関する法律の概要を説明する、地域の教育機関のための覚書を公開したと発表しました。
5月4日付の公式の覚書であり、同州で制定されたセンシティブな図書を公立学校に置くことを禁じる法律“H.B. 374 Sensitive Materials in Schools”を踏まえて作成されました。生徒は学校図書館の資料にアクセスする権利があること、未成年者にとって有害であると判断するための法的基準、図書が除去対象外となる要因、評価が保留されている間の対応等についてまとめられています。
Utah AG Publishes Clear Guidance Protecting School Libraries(EveryLibrary Institute, 2022/5/13)
https://www.everylibraryinstitute.org/utahagmemo
H.B. 374 Sensitive Materials in Schools(Utah State Legislature)
https://le.utah.gov/~2022/bills/static/HB0374.html
参考:
PEN America、米国の学校における禁書に関する調査レポートとリストを公開
Posted 2022年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/46003
米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2022年版)および「2021年に最も批判を受けた図書」を公表
Posted 2022年4月12日
https://current.ndl.go.jp/node/45973
米国の学校図書館で静かに本が撤去されている(記事紹介)
Posted 2022年4月5日
https://current.ndl.go.jp/node/45936