2022年4月20日、持続性・拡張性を備えたオープンサイエンスのための科学・学術基盤の実現を目指して活動する国際的なイニシアチブInvest In Open Infrastructure(IOI)が、オープンな学術基盤の定義に関する予備調査の結果をまとめたレポート“Defining Open Scholarly Infrastructure”を公開したと発表しました。
IOIのブログ記事によると、研究と学術コミュニケーションを支援するオープンシステムやサービスのエコシステムに関する共通認識を構築することを目指し、調査が行われました。米・SPARCやユネスコの「オープンサイエンスに関する勧告」等における“scholarly infrastructure”、“open scholarly infrastructure”の定義をはじめ、文献の調査を行ったとしています。
報告書では、「インフラストラクチャー」の主な特徴として、機能の提供、社会-技術システムであること、動的、時間・空間の両方の異なるスケールでの運用、ニュートラルではないことの5点を挙げ、それぞれに関して考慮すべき点をまとめています。
また、公開した報告書への意見を5月3日まで募集しており、寄せられた意見を踏まえ、6月の初めには最終レポートを公表する予定であると述べています。
@InvestInOpen(Twitter, 2022/4/20)
https://twitter.com/InvestInOpen/status/1516767420672839680
Preliminary investigation: Defining Open Scholarly Infrastructure(IOI)
https://investinopen.org/blog/preliminary-investigation-defining-open-scholarly-infrastructure-comments/
参考:
Invest In Open Infrastructure、オープンインフラストラクチャーに関する情報をまとめたウェブページを公開
Posted 2022年1月13日
https://current.ndl.go.jp/node/45476
研究プロジェクト「オープン・スカラシップの未来」の最終報告書が公開される
Posted 2021年8月26日
https://current.ndl.go.jp/node/44674
E2485 – ユネスコ「オープンサイエンスに関する勧告」
カレントアウェアネス-E No.433 2022.04.21
https://current.ndl.go.jp/e2485