2022年3月3日、台湾国家図書館が、2021年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『110年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表しました。
公共図書館の来館者数は延べ5,859万人(前年比26.47%減)で、本を借りた人数は延べ1,890万人(前年比14.86%減)、貸出冊数は6,977万冊(前年比12.95%減)となっており、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて数値が前年から減少しています。一方で、電子書籍の貸出冊数は806万冊(前年比122.04%増)に達しました。
2021年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキング第1位は『被討厭的勇氣』(岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』の中国語版)でした。また、2012年以降の10年間でランキング入りした回数が多い図書のリストも公開されています。
本報告書では、「閲讀力」(読書力)の2021年調査結果もまとめられており、地域別に一人当たり平均の図書館蔵書冊数・貸出冊数・来館回数や、貸出カードの所持率などが紹介されています。
國圖發布110年臺灣閱讀風貌-圖書館是疫情期間支持民眾心靈成長的堅強後盾(台湾国家図書館, 2022/3/3)
https://www.ncl.edu.tw/information_236_13200.html
110年臺灣閱讀風貌及全民閱讀力年度報告 [PDF:106ページ]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/202203/1c9ef8a8-133d-4ffc-b873-9001cdb44064.pdf
参考:
台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2020年)を発表
Posted 2021年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/43801
E2148 – 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2148
※本文を修正しました。(2022/3/15)