2024年3月27日、台湾国家図書館が、2023年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『112年臺灣閱讀風貌及全民閱讀力年度報告』を発表しました。
公共図書館の来館者数は延べ1億837万人(前年比25.55%増)で、本を借りた人数は延べ3,528万人(前年比17.67%増)でした。また、貸出冊数は1億2,723万冊(前年比37.63%増)、電子書籍の貸出冊数は991万冊(前年比6.21%増)を超え、いずれも過去最高を記録したとあります。
2023年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキング第1位は『原子習慣』(邦題『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』)、文学作品のランキングの第1位は東野圭吾氏の『天鵝與蝙蝠』(邦題『白鳥とコウモリ』)でした。
報告書では、台湾の公共図書館の統計を基に「閲讀力」(読書力)を分析した結果もまとめられており、地域別に一人当たり平均の図書館蔵書冊数、貸出冊数、来館回数、貸出カードの所持率などが紹介されています。
112年臺灣閱讀風貌-全民閱讀力大躍進,進館借閱雙雙突破1億次(台湾国家図書館, 2024/3/27)
https://www.ncl.edu.tw/information_236_16569.html
112年臺灣閱讀風貌及全民閱讀力年度報告 [PDF:110ページ]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/202403/e60d8786-97f5-410d-b8c4-7945f5ba8e6e.pdf
参考:
台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2020年)を発表 [2021年04月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/43801
E2148 – 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2148